financial astrology

Financial Astrology

Financial Astrology(金融占星学)というタイトルになっていますが、この分野の奥の深さは半端じゃありません。ここに書かれている文章は94年末から95年春にかけて@niftyの2つのフォーラムに書いた文章の一部を抜粋し、98年に加筆・訂正したものですFinancial Astrologyへの序章と思って読んでいただければ幸いです。

2009年9月段階でも特に修正を加える必要がありませんので、そのまま掲載しています。
ページ移行の際の段落乱れは、おいおい修正していきます。


はじめに

まだまだ占星術というと胡散臭いイメージが付きまといます。したがって、新聞などのメディアの取材では、占星術をもとにした予測など言えるはずもありませんので(最近はそうでもなくなって来たかな?)普段はもっともらしいことを言っていますが、私の経験からすると占星術もかなり有効であるという結論に達しています。

占星術の仕組みを一言で説明すると上下照応、つまり天上の動き(惑星等のサイクル)を地上の動き(日常の出来事)に当てはめることです。惑星等のサイクルといってもなかなかピンと来ないとは思いますが、太陽や月のサイクルを否定する人はいないと思いますし、景気循環のサイクルと木星・土星の会合サイクルとの関連は偶然では済まされないものがあります。

ここでは、そんな中でも占星術と相場との関連や数字の不思議などについて回を追って少しずつ説明していく予定でいます。

さて、占星術による相場予測にも様々な手法が存在していますが、伝統的な方法としては、出生年月日+出生時+出生地によるホロスコープを作り、それによって判断するというものがあります。この場合、出生図だけでなく進行図や経過図といったものも使って判断するのですが、初心者にわかりにくいこと、細かい予測にはかなりの労力を必要とすることが難点といえます。

そこで私の作っている「カレンダー」では経過のアスペクトを利用した相場予測をしています。この方法は初心者にも取っつき易く、比較的細かい予測にも対応しやすいと思われるからです。

売買のサイン( -Sell $- / +Buy $+ )は、円ではなく、マルクを基準にしました。なぜマルクかというと、本来ならば円の動きを予測したいところですが、円ではサインがきれいに現れにくいのです。やはり、円相場と言うのは色々な意味で歪んでいるのでしょうか。このあたりは今後の研究課題として考えてはいます。長い目で見ると、FRBのドルインデックスとマルクの動きにはかなりの相似が見られますので、いわゆるドルの動きを示していると考えていただいても良いと思います。

感受点については、いわゆる10大感受点全てを使っています。その中でも動きの速い月を重視しています。日々のディーリングベースではなく長期的な見方をするならば【変化日】を見たほうが良いかと思います。これは、冥王星を判断基準に置いています。

アスペクトについては、メジャーもマイナーも全てを見ていますが、「カレンダー」ではアスペクトは2つしか考慮していません。それと忘れていけないのは、イングレスです。また、ボイドは気を付けたほうが良いと思われます。ボイドの時間には、色々な意味でミスが起き易いので注意が必要です。

占星術(アストロ)というのは嫌いな人はまったくダメでしょうが、金融関係者でも興味を持つ人が結構増えてきているようです。個人的には優先順位として、自分の勘(これが一番?)、ファンダメンタルズ、テクニカル分析、アストロの順で見ていますが、アストロも広い意味でテクニカル分析の一分野として考えて良いかと思います。

さて、1995年の冥王星の動きについて振り返ってみましょう。1994年12月1日に以下のような文章を書いています。

『冥王星は1984年8月28日に蠍座に入ってから、1995年1月17日まで蠍座に滞在します。1月18日より射手座に入りますが、3月9日から逆行を始め4月22日には再び蠍座に戻ってしまいます。その後、8月14日に順行を始め11月12日に再度射手座へと入った後は、二百年以上もの間、もう蠍座には戻ってきません。冥王星は蠍座の支配星であり、また非常に奥深いところで物事を変化させてゆく、強い影響力を持った惑星です。おそらく1995年は、物事が本質から変わらざるを得ない、重要な一年となり、そのことは後々確認されることとなるでしょう。 また、松村潔氏によれば、ドルは1995年から危機に直面し、1997年までに最悪の場合、無効化というようなことさえも予想されるとのこと。あまり当たって欲しくない予想ではありますが、彼の予想は良く当たると定評があります。』

上の文章には重要な事柄がいくつか含まれています。1994年12月の時点で阪神大震災(1995年1月17日)のことや1995年のドル暴落(4月には一時79円台)を予想する人はいなかったと思いますが、アストロの分野では銭天牛氏が地震の予測をしていましたし、松村氏は上記のようなことを1994年1月に出版された著書「ホロスコープ・メッセージ」(KKベストセラーズ)で書いていました(現在では入手困難かも知れません)。また物事が本質から変わらざるを得ないというのも気になる言葉ではないでしょうか。

さあ、アストロに少しは興味を持たれたでしょうか? 今回は専門用語にもあえて説明を付けずに書いてきましたが、これから書き進めていくことを読んでいただければ全て理解できるようになるはずです。また「カレンダー」の占星術的な背景についてもその時にしたいと思いますので、しばらくお付き合いください。